歯科治療において最大の武器は予防です。
口腔清掃、歯をいかに効率よく美しく磨き歯垢を残さないか、咬み合せをいかに安定させ効率よく咀嚼し歯を食いしばれるか、栄養豊かな歯肉や歯槽骨をつくりあげるか、その事すべてが全うされれば万全の備えが出来ているのです。
歯は生命の源、生命そのものとも言えます。
深沢七郎著「 楢山節考」の老母が自分の健康な歯を岩に打ち付けて砕き、山に入ろうと決心する様、歯は生命そのものです。
ご自身の歯をいかに大切に残していくか、日本歯科医師会の「8020」もそのあらわれです。80才にして自分の歯を20本以上残しましょう。老化で歯は抜けるものではありません。100歳をこす高齢の方でご自身の歯をすべてそなわっている方々がおられます。すばらしい事ですね。
上記詩文は森 克栄先生より1991年1月に年賀のお手紙を頂いた中の詩文であります。JADAはJournal of The American Dental Associationの略称です。1837年のアメリカに想いをはせると、大西部開拓時代であったはずです。ビリー・ザ・キッドが1859年に生まれ、1881年に21才で殺されています。OK牧場の決闘の保安官ワイアット・アープの助っ人となったドッグホリデーはその頃の歯科医であったはずです。その頃にこの様な明快なprincipleを持った歯科医がおられた事に深い敬意を感じます。
「1歯を失えば101の厄介な問題が生じてくる。」
について考えてみましょう。

歯並びは、上下顎骨にただ単に植っているのではなく、歯を支えている支持組織が歯をななめ前に押す力があるのです。その力をPermanent Component Forceと云います。その力によって歯が前に前に押し合って正中(体の中心)において左右の力が相殺されているのです。上下関係についても同じく、押し合って上下の位置が保たれているのです。その力関係のバランスがきれいな正しい歯並び(アーチ)及び、咬み合わせとなっているのです。1歯失った状態を考えてみましょう。

あなたの歯並びは、それぞれ1本ずつの歯が力を合わせて、完全なアーチを作っているのです。

もしこの歯列のアーチの中の一つを抜き取ってしまったら、どうなるのでしょうか。

そのアーチは確実につぶれてしまうでしょう。
力関係のバランスが崩れ、みじめな状態に変化してきます。
歯と歯の間に隙間が出来、食物残渣がたまります。上下的にはうまく咬み合わせが出来なくなり、消化が悪く、歯周病が発生します。

前歯においては、審美的な影響は大であります。
そこで、人気作家、浅田次郎氏の言葉を借りますが、浅田次郎 著「天国までの百マイル」(朝日新聞社)の終末(プロローグ)に近い部分で心臓外科医のドクター・ソガにたのまれて、その病院の歯科医が物語の主人公のヤッちゃんに、前歯の抜けている状態を説明し、治療の説得をしている言葉があるのですが、Story的には、その前の部分あたりから、最後まで読者を泣かせる場面の連続なのですが、次の会話は特に歯科医をうれし泣きさせる言葉です。
[ 虫歯により悪化していく状態を段階で分けてみましょう。 ] 
歯の表面についた歯垢はとれにくく、食物から酸をつくり歯の表面のくぼみや影で酸が歯を溶かし、エナメル質から象牙質まで溶かしていきます。 |
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象牙質は虫歯におかされやすく、そして迅速に広がります。 |
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虫歯はエナメル質の下で広がり歯髄に達します。 そして歯髄はくさり、根の先端に膿胞をつくります。 |
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歯は根管治療ですくわれないかぎり抜歯せざるをえないでしょう。
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虫歯や歯周病などを未然に防ぐため、フッ素の塗布・洗口などの虫歯予防を中心とした歯科治療と歯の表面を滑沢に清掃し、清潔にする歯周病予防を中心とした治療の二つです。しっかりとした予防治療をおこなうことでいつまでも健康な歯を保てることから、予防治療に勝るものはありません。
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虫歯をとりのぞき、そして充めたり冠せたりすることにより、歯の形態を自然な歯の色に回復し、咬合機能を審美的に回復する治療の事です。
ホワイトニングとは、漂白剤を使用して、歯の表面から内部に沈着してしまった色素を脱色する方法です。コーヒー や紅茶などの色の濃い飲み物、そしてたばこなどの黄ばみなどに漂白剤を使用し、歯の内部に付いた黄ばみを取り去ることができ、歯が白くなるのです。
麻酔注射も、歯を削ることもありませんので、痛みはまったくありませんので、 安心してご相談ください。
歯の歯髄(歯の神経)をとりのぞき消毒して薬をその中に充填して歯を残す治療方法。
●根管治療の経過
≪症例1 65才男性≫
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治療前 第2小臼歯の残根があり、第1大臼歯根分岐部歯槽骨頂に骨のくもりがあり。根尖部に暗影像あり。歯充は不十分です。 |
治療後 |
治療 3 年後 下顎歯槽骨頂が水平に整い、根分岐部根尖部の歯槽骨の暗影像も消滅しており、Bridge等、歯冠補綴物の咬合回復によっても健康状態は充分回復しております。 |
≪症例2 平成18年7月20日 45才女性≫
■(1)(2)術前X-rayフィルム
約7年前に装着されたBridge、左下4・5・6・7番の中の7番の歯冠部分とpostcoreごと脱離し、左下7番の歯の支台歯は内面カリエスで崩壊し、歯周は6mm〜12mmのポケットがあり、排膿状態であり、疼痛あり、咀嚼不能の状態にあります。
当院来院前、数件の歯科医院をたずねたら、全て左下7番の歯を抜歯後、左下5・6・7番の歯の局部床義歯、又はインプラント補綴を指示されました。
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■(3)(4)根管治療及び歯周組織回復治療
左下7番の歯のう蝕部を完全除去、根管治療により内部を消毒、構築し、歯周外部は外科処置により、不良肉芽組織の排除、根管部のプラークコントロールにより、Bridge支台歯として永年的に存続させようと計画しました。歯槽骨を整備・清掃し、Bridgeの左下7番の歯を切断すると、左下7番の歯の冠部はpost合着のまま、脱落し、根面の崩壊があからさまに見られました。歯周からは排膿していて周辺ポケットは8mm〜12mmの深さが見られ、う蝕部分を完全除去、根管治療を行いました。髄床底部分は、ほぼ皮一枚の状態になり一点穿孔部分があるが、外部根分岐部のアーチが自然であり、近遠心根切断分岐をする事は計画しない事にしました。
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■(5)(6)根管充填core築造 平成18年7月26日・8月3日
根充後、スクリューポスト3本を使い、Resin Core(Adhesive dual cure conposite Resin)支台築造を行いました。近遠心根を分岐、単根冠とする事も又、メタルコアーにする事も考えましたが、セメント質だけになっているが、ニ根にわたるアーチが自然であること、メタルコアーは術前の状態の様に根とコアーポストが分離脱落する事も考え、上述の様に行いました。
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■(7)(8)Bridge形成印象仮着、装着後約1ヶ年経過
平成18年9月5日・9月9日(仮着)・10月2日(装着)・平成19年10月10日
左下の7番の歯の周辺歯肉も安定し、Bridge支台歯形成印象し、Bridge作成、仮着を行いました。
咬合圧の緩和を考え、全体上部をハイブリットレンジで覆いました。
(8)は装着後、約1年後、骨稜の回復が近心根を中心に見られました。咀嚼状態等は仮着時にも回復しており、現在、何でも食事ができ、まったく正常であり、あと2年後には骨の回復は完全だと考えます。
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人により異なりますが、40歳を過ぎる頃から、以前の様にしっかり食物が咬めないとか、噛みしめ様としても歯が浮いた様で噛みしめられない、肉が咬めない、硬いものが咬めない、こう云う事をよく聞きます。
その様な症状を放置して日々を過ごしますと、或る日突然、出血も痛みもなくポロリと歯が抜け落ちます。
上顎第2大臼歯が多いです。
新陳代謝の衰えや瘀血も加味しますが、次の様な横へのゆさぶり現象が原因となって起こるのです。


定期的に、中心位による咬合調整し、そして側方、前方における咬合調整を行い、悪い歯の歯肉の血行を良くするためのマッサージを日々行えば、十分予防が可能です。
P.M.S使用器具

不適切な充填物・冠やブリッジを装着されたり、歯並びが悪く、永い期間不正咬合で抑圧・抑制され苦しんでいる人に、咬合調整により正しい中心位咬合が得られ、それに並行して、ほんの0.2〜0.5mmのロングセントリックが作り出されることにより、苦しんだ期間が長いほど、その開放された自由さが大きく味わえ、正しい咬み合わせの喜びとその将来がひらけるでしょう。
咬合回復修復治療の主なる考え方は、PMSテクニックに基づいて行っています。















